シュトレンの季節。

子どもの頃の
クリスマスのお楽しみは
ちいさなツリーの飾りつけと、
サンタさんからの
プレゼントと、
家族で食べる
おいしいもの、だった。

その最後に登場するのが
クリスマスケーキ。
たいていは
いちごとクリームの
ふわふわした丸いので、
お砂糖でできたサンタさんの人形が
乗っているような、
オーソドックスなもの。

ときおり
遠方のおばさんから
アイスクリームケーキが届くこともあった。
両親が用意したのと
おばさんが送ったのと
2種類並んだこともある。

大人になるにつれ、
家族でクリスマスを祝うようなことも
なくなり、
当然ながら
ケーキを囲むこともなくなったのだけど、

代わりに
大人になって知った、
クリスマスの特別な
甘いものが、シュトレンだ。

ドイツ生まれの、
クリスマスのお菓子。

口の中で
ほろり、とほどけてゆく
独特の食感と

生地の中に
ぎゅっと詰まっている
フルーツやナッツ、
リキュールやスパイス、
そして、バターのいい香りに、

すっかりファンになった。

お砂糖をまとって
まっ白になっているのは、
幼子イエスのおくるみのイメージだとか。

はじめて食べた
そのころは
まだ珍しいものだったけれど、

今では
いろんなお店のシュトレンを
食べられるようになった。

白いおくるみの
シュトレンはもちろん、
ココアパウダーがたっぷりかかった
チョコレート風味のものや、
生地の中に和風の素材を加えて
お抹茶をふりかけた
緑の和風のシュトレンまである。

ブルーポピーシードのペーストが
うずまき状になっている
手作りの
モーン・シュトレンも
おいしかったし、

実は
じぶんで作ってみたこともある。
一週間待ちきれなくて
早々に食べてしまい、
ふたつ作るハメになったのだけれど!

こうして
さまざまなシュトレンを
毎年
楽しんでいるけれど、

最初に食べた
シュトレンの味を
口にしないと、
なんだか
「今年も食べた」という
実感がわかないから
不思議。

切り分けたシュトレンを
一切れ、
皿に乗せる。

おくるみの
お砂糖が
はらり、と落ちて

ささやかな、愛らしい音を立てる。

贅沢な材料をふんだんに使って
さまざまな工程を経て
時間をかけて
丁寧に作られるものだもの、

ちょっとずつ
だいじに、だいじに
口に運ぶ。

この静かな時間が、
とても好き。

このごろでは
両親も気に入って、
一緒に
食べるようになった。

シュトレンの季節。

今年も、
分け合って
食べよう。
stollenCIBO’S HANDMADE CHRISTSTOLLEN
CIBOのシュトレンは、じっくりとラム酒に漬け込んだ2種類のレーズン・リキュールに漬け込んだシトラスピール・ローストしたくるみ・アーモンドをぎっしり混ぜ込み、低温でじっくりと焼き上げ、仕上げに澄ましバターで表面を覆います。時間の経過とともに風味が全体にいきわたり、しっとりと風味豊かな味になります。
シュトレン¥2800(ギフトボックス入り)